■■ 商品詳細 ■■
花咲く木々の茂みに座して 膝を抱えし酒壷一つ、
心許せる友の一人とてもいぬままに 独り手酌で飲んでいる。
杯を高く掲げて名月を迎え入れれば、月と私と我が影とで三人となった。
月はけれども酒は飲めぬゆえ、我が影だけが私の真似をするばかり。
ままよ、しばし月と影を引き連れて 心ゆくまでこの春の行楽としようか。
私が歌えば月がふらふらと舞い 私が踊れば影もゆらゆらと動く。
また酔いが回らぬうちは三人で楽しみ 酔いが回ればそれぞれに別れゆく。
世間並みの付き合いなぞきっぱり捨てて あの月と純粋無垢の永久の交わりを結ぶなら、
次はあの遥か彼方の天の河で再会しようぞ。
「李白」701〜762年 杜甫と並ぶ唐代の詩人で字(あざな)は「太白」。
各地を流浪して数多くの詩を残し、酒を愛し、山を愛し、月を愛した。
「分りやすく、詠いやすく、覚えやすい」という特徴を持ち、
彼の詩は後世でも庶民の間で親しまれている。
字面を見るだけでもとても美しい詩です。漢詩は独特の階調で読み上げる、
まさに中国の伝統美。「月下独酌」は四首あり、これはそのうちの一首。
興味のある方は1度「李白」の詩集をお勉強してみてはいかがでしょう?
|